元木 康浩 自己紹介へ

<家の基礎の話①> 地中梁基礎とコンクリート

こんにちは、元木です。
今日はとても重要な『家の基礎』のお話をしたいと思います。
セイコーハウジングの基礎は、地中梁を採用しています。目には見えない部分ですが、家づくりにおいてとても重要な基礎について考えてみましょう!

基礎の重要性

基礎とは何か?

簡単に説明すると、家(建築物)の総重量を支え、地震などの力に抵抗する構造部です。

家を支える土台として、建物が沈んだり傾いてしまうのを防ぐ重要な役割を果たしています。基礎は鉄筋とコンクリートから造られ、底盤(ていばん)や立上り、地中梁(ちちゅうばり)、杭などで構成されています。

 

これらの基礎をつくる工事のことを、総称して「基礎工事」と呼びます。

 

基礎工事は『家づくりの土台となるとても重要な部分』で、しかも後からやり直しが効きません。
目には見えない箇所ですが、何十年も暮らしを支え続ける土台ですので、どっしりと安定感と強度、そして耐久性も考えながら、安心できる基礎を作ることが大事です。

 

あなたが考えているのは、どんな基礎でしょうか?

 

ハウスメーカーや工務店から勧められるがままに…ではなくご自身でどんな基礎にしたいか!を希望を出せるように、また良い基礎を選べるように少し知識を入れておいて欲しいと思います。

地中梁とは何か?

 

地中梁とは、文字通り、地面の中(地中)に梁を埋め込むスタイルです。
基礎を溝状に掘り下げて、その溝に鉄筋で枠組みをつくりコンクリートを流し込みます。

ポイントは、地面の下に梁を造ることで寸断される箇所がないという点です。

こちらをご覧ください。

≪参考写真≫ベタ基礎

このような基礎をよく見かけませんか? 
こちらは一般的な「ベタ基礎」で、一戸建て住宅の基礎の主流です。

この基礎を見てみると、人通口(メンテナンスで人が通る場所)があり、梁が途中で寸断されています。

梁が寸断されているということはどういうことか?

そうです、どうしてもその部分が弱くなってします。

弱い部分あるとそこに歪が生じ、最悪の場合その部分から崩れてしまうかもしれません。

 

セイコーハウジングでは、家族がいつまでも安心して暮らせる家を支える土台(基礎)は、より強度がある安定したものが必須だと考え、一般的なベタ基礎よりも強度が強い地中梁基礎を採用しています。

 

ちなみに、地中梁基礎は新しい工法などではありません。

重量があるビルや重量鉄骨建築には、地中梁の基礎が採用されているのです。それを住宅に応用しています。

地中梁工法は、一般的な基礎よりも、手間と技術力、また費用も割高にはなりますが、
良い家づくりには欠かせない!と私は考えています。

強い基礎には、コンクリート選びが重要

鉄筋コンクリートの性質

さて、標準的な住宅の耐用年数は25年~30年、長期優良住宅では75年~100年と言われています。

なぜ、そんなに短いのでしょうか?
一般的な住宅の寿命が30年、これは基礎の構造にも要因があります。

基礎はコンクリートと鉄筋で造られています。鉄筋の「鉄」が錆びて腐り、コンクリートが割れてしまうのです。

つまり、基礎の寿命(鉄筋コンクリートの寿命)は、鉄筋が錆びるまでの期間といっても過言ではありません。

 

少し専門的なお話になりますが、コンクリートはアルカリ性です。アルカリ性の状態では鉄は錆びないのですが、
コンクリートがアルカリ性から酸性化していくと、鉄筋が錆びはじめます。
鉄筋が錆びると、腐食し、だんだんとコンクリート自体がもろくなって崩れる(爆裂現象)というわけです。

 

 

選ぶなら、30キロニュートン!

コンクリートの強度は、KN(キロニュートン)で示されます。

強度の大きいコンクリートはアルカリ性を保つセメントの割合が高くなります。
その結果、図からもわかるように、コンクリートの強度の値が大きくなるほど、アルカリ性が保たれ耐久年数も長くなります。

一般的な戸建て住宅では、18KNが多く使用されています。
しかし、この18KNのコンクリートは基礎工事を終えてから30年で鉄筋が錆び、基礎が劣化します。

このコンクリートの強度もぜひ覚えておいてくださいね!

 

私たちセイコーハウジングでは、基礎にはセメントの割合が高い強度30KNのコンクリートを使用しています。

 

セイコーハウジングの基礎工事のポイント

ポイント①コンクリート一体打ち工法

地中梁に強度30KNのコンクリートを用いて、弊社ではコンクリート一体打ち工法で基礎を造ります。
コンクリート一体打ち工法とは、底盤と立ち上がりの壁を同時につくる工法です。

 

主流は、まず最初に底盤を造り、次に立ち上がりを造っていく方法です。
しかし、それでは底面と立ち上がりに、どうしてもつなぎ目ができてしまうのです。

一体打ち工法は、水害になっても水が入ってこないため床下浸水の心配はありません。
また、隙間がないのでシロアリも入ってくることはありません。

些細なつなぎ目も、造りたいくない!その想いで一体工法を取り入れています。

 

ポイント②モルタルで隠さない、打ちっ放し

コンクリート一体工法で造りあげるセイコーハウジングの基礎は、コンクリートそのままの打放し仕上げです。


一般的には、基礎の表面をモルタルで塗って仕上げていきます。

しかし、コンクリートとモルタルの間にシロアリが蟻道を作り、シロアリの侵入を許してしまう恐れがあります。

セイコーハウジングでは、打放し仕上げにすることでシロアリの侵入を防ぎます。

また、コンクリートは、乾燥収縮による微細なひび割れがどうしても発生してしまうのです。

セイコーハウジングでは、乾燥収縮を軽減する石灰石骨材のコンクリートを使用しています。

そうすることで、打放しのコンクリート仕上げで、ひび割れのないきれいな仕上がりになります。

 

コンクリート一体工法、そしてモルタルで隠さない打放上げは、とても手間がかかり、高度な技術と職人技が必要な難しい工法ですので、やりたくてもできないという工務店がほとんどかと思います。

 

セイコーハウジングでは、経験豊富な熟練の職人のみなさんが、一つ一つの行程を丁寧に妥協を許さず基礎工事を進めてくれるため、手前味噌ながら、いつも素晴らしい基礎が出来上がっていますので、安心してお任せください。

 

 

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