“壊す”のではなく“活かす”
「土壁の家は、冬になると底冷えしてとても住めたものじゃない」
「壁から冷気が伝わってくるようで、暖房をつけても効かない」
「いっそ、全部壊してリフォームしようかと思っている」
リノベーションのご相談を受ける時、そんな声をお客様からよく耳にするようになりました...確かに、昭和に建てられた住宅の多くには【土壁(つちかべ)】が使われており、現代の住宅と比べて断熱性能に課題があるのは事実です。
しかし!
工夫次第で土壁の特性を活かしつつ、快適な住環境を実現できることをご存じでしょうか?
今回はセイコーハウジングが提案する「土壁の意外なチカラを活かした断熱リノベーション」について、その理由とメリットを詳しく解説していきます!
◎土壁の「断熱性能」は低い。でも、それだけじゃない!?
土壁の熱伝導率はおおよそ0.69W/m・Kとされており、グラスウール(16Kで0.045W/m・K)や高性能ウレタンフォーム(0.024W/m・K)などと比較すると断熱性は大きく劣ります。つまり、高性能ウレタンフォームは土壁の28倍の断熱性があるのです。
(出典:国土交通省建築研究所 https://www.mlit.go.jp/common/001627101.pdf P38)。
しかし一方で、土壁には「自然素材ならではのチカラ」があります。
1. 土壁は呼吸する壁!?湿度調整が得意!
梅雨時などの室内が多湿になると水分を吸い、冬の乾燥時には水分を放出するため乾燥を和らげる効果があります。この調湿性能により、室内の空気が一定に保たれやすくなり、過乾燥やジメジメ感を軽減します。
2. 熱を蓄え、ゆっくり放出する「蓄熱性・蓄冷性」
土壁には、熱をゆっくり吸収し、ゆっくり放出するという性質があります。これを「蓄熱性」と呼び、日中に取り込んだ熱を夜に少しずつ室内に放出することで、室温の急な変化を防ぐ役割を果たします。
また、夏場には涼しさをため込んで、外の暑さを和らげる「蓄冷性」という性質もあるとされています。つまり、冬は暖かさをキープし、夏は涼しさを保ちやすい、そんな自然素材ならではの機能を備えているのです。
これらは、近年注目されている「パッシブデザイン(自然のエネルギーを活かした設計手法)」にもつながる考え方で、土壁はまさに「自然に寄り添う暮らし」を支える素材とも言えます。
では、土壁のメリットを活かしつつ、デメリット(断熱性の弱さ)をどう補っていけばいいのでしょうか?
そこで!セイコーハウジングの提案!
◎「外張り断熱」で土壁を活かす
土壁の断熱性能を補いながら、調湿性や蓄熱性はそのまま活かす「外張り断熱」という工法です。
◾️外張り断熱とは?
建物の躯体(外壁や屋根)の外側を、断熱材で包み込む工法です。
これにより、構造体内部が外気にさらされず、高い省エネ性能と耐久性、結露防止にも優れる工法として評価されています。
主なメリット
- 土壁の調湿・蓄熱性はそのまま活用できる
- 断熱材が外気をブロック
- 躯体の劣化を抑え、住宅寿命を延ばせる
特に昭和に建てた築35〜50年の土壁住宅には非常に相性が良く、「断熱の弱点を補いながら、住み心地を改善したい」という方におすすめのリフォームです!
さらに嬉しいポイントとして、外張り断熱の施工時に「制振テープ(※)」を活用した耐震補強工事も同時に行えるため、断熱と耐震、両方の性能を一度に高めることが可能です。※制振テープについての詳細はこちらのコラムをご覧ください
◎【事例紹介】土壁の家を 断熱・耐震性能UP!大規模リノベ
- 築年数:44年
- 延床面積:約25坪
- 施工箇所:キッチン・水回り・リビング・外装・断熱・耐震・自然素材・間取り変更
【お悩み・きっかけ】
- 親の他界をきっかけに、これまで一緒に住んでいたお家を一人暮らし用にリノベーションしたかった。
- 耐震性に不安があった。
- 冬でも暖かく過ごせる住まいを目指して断熱性能も高めたかった。
BEFORE
AFTER
施工ポイント
- 暗く区切られた和室を明るく広々とした一体型LDKへ。
- 使いにくかった階段はオープンな階段でスムーズな動きが可能になりました。小さかった玄関はスペースに合わせて再配置。
- 土壁を活かした外張り断熱工事で、断熱・耐震性能も格段にUPさせました。
- 構造を活かしながら、間取りもゆるやかに整理された外観で、よりスタイリッシュで快適な住まいに生まれ変わりました。
◎リノベーション成功のカギは「事前相談」にあり
リノベーションにおいて一番大切なのは、「どんな工法が良いか?」より前に、「その家がどんな状態か?」「どんな暮らしがしたいか?」をまず知っていくことが大切です!
築年数、土壁の有無、外壁の劣化状況、そしてご家族の暮らし方や住まいの条件は、まさに十人十色。だからこそ、まずはプロによる現地調査や丁寧なヒアリングが欠かせないのです。
「どうせ古いし、全部壊してやり直した方が早いのでは?」と思いがちですが、ちょっと待ってください!
本当は“壊さなくてもいい価値ある部分”が、まだ残っているかもしれません。
「土壁はどうすればいい?」
「断熱と耐震、どちらを優先すべき?」
「そもそも、この家はあと何年住めるの?」など
住まいごと最適解が違うからこそ、プロとの対話が大きなヒントになります。リノベーションを前向きに考えている方こそ、まずは気軽なご相談からはじめてみてください。
◎徳島でリノベーションするなら、セイコーハウジングへ
セイコーハウジングは、徳島で50年以上にわたり、地域の暮らしに寄り添う家づくりを続けてきました。特に、断熱や耐震といったにこだわった家づくりでは、多くの実績と信頼をいただいています。
「家は古いけれど、まだ住めるか相談したい」
「全部壊さず、使えるものは残したい」
「子どもに引き継げる家にしたい」
そんなご相談に対しても、設計から施工まで一貫して、丁寧にお応えしています。また、ライフプランに合わせた無理のないご提案や、補助金制度を上手に活用してお得に家づくりをしていく方法についても、わかりやすくご案内しています。
丁寧な職人仕事と確かな目で、“そのご家族らしい住まい”をかたちにする。それが、セイコーハウジングの変わらない想いです。
>ライフプランニングのコラムはこちら
>補助金についてのコラムはこちら
セイコーハウジングでは、リノベーションに特化した少人数制イベント「リノベcafe」も随時開催しています。まずは気軽に、家づくりについてお話ししてみませんか?
[事前予約制] リノベCafe 開催!
セイコーハウジングがご提案するお家づくりをわかりやすくご説明しています。
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【完全予約制10:00~17:00】
- リノベーションをしたいけど何から始めればいいの?
- 決まった予算でどのくらいリノベーションができるの?
- 本当に暮らしやすい間取りに変わるのかな?
- 家計に余裕がある住宅ローンの返済を知りたい!
- 失敗しないリノベーションのポイントを聞きたい!
- 光熱費節約の省エネ住まいって?
気になる住まいの話、してみませんか? ご予約お待ちしています。
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代表取締役社長 元木 康浩
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