こんにちは、セイコーハウジングの元木です。
以前、断熱リノベーションの第一歩として「窓」の重要性についてお伝えさせていただきました。>窓リノベコラム記事
冬の暖房の熱が窓などの開口部から逃げる割合は58%、夏の冷房中に入ってくる割合は73%にも及びます。またコストや施工の面からも、窓が断熱の優先事項であることは間違いありません。

※画像出典:(一社)日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」より
しかし実は、窓だけでは足りないんです。
今回は、窓リノベを終えた(あるいは検討中の)方に、次のステップとして知っていただきたい「床断熱」についてお話ししていきます。
◎なぜ窓の次に「床」なのか?
エアコンをつけても、足元だけ冷たい…そんな経験はありませんか?
暖かい空気は上にたまり足元には冷気がたまりやすいため、床が冷えると体感温度は実際の室温以上に低く感じます。つまり、リビングの室温計が20℃を示していても、床が冷たければ「寒い」と感じてしまうのです。

画像出典:国土交通省「住宅省エネルギー技術講習テキスト」(全国版):(P18)
床からの冷気は、家全体を冷やす
さらに深刻なのは、床下の冷気は壁の隙間へ入り込み、壁を通じて家全体が冷えてしまう点です。せっかく窓を高性能にしても、床下からじわじわと冷気が侵入していては、本当の意味での断熱効果は発揮できないのです。
床断熱リノベーションは、こんな方におすすめ!
- 窓リノベは済んだが、まだ足元が冷える
- 朝、布団から出て床に足をつけた瞬間の冷たさが辛い
- 暖房をつけても、床だけ冷たいまま
- 高齢の家族がいて、ヒートショックが心配
- 光熱費を抑えたい(暖房効率を上げたい)
◎ 床断熱リノベーションの費用と工期
次は気になる費用感をお伝えします。
費用相場(1階床面積が15坪の場合)
- 床下から断熱材を吹き込む方法:25万円
- 床下から施工の場合:1日
床下から施工する方法であれば、住みながら工事ができ、比較的短期間・低コストで実施できます。
これが、窓の次に床をおすすめする大きな理由の一つでもあります。
◎ 床の断熱には2種類ある:基礎断熱と床下断熱
床まわりの断熱方法には、主に床下断熱と基礎断熱の2つの種類があります。床まわりの断熱は、大きく 「どこで“外の寒さ”を止めるか」 の違いです。
床下断熱?
- 床の裏側(床下側)に断熱材を入れる方法。
- イメージ:床が“フタ”になって、冷気が部屋に上がってこないようにする。
- 床下の空間は、基本的に外と近い場所のまま。
基礎断熱?
- 家の基礎の外周部に断熱材を貼って、床下空間ごと断熱の内側に入れる方法。
- イメージ:家の土台の壁で外の寒さを止めて、床下も室内みたいにする。
- 床下は外ではなく“室内側に近い空間になる。

どちらが絶対に正解というわけではありません。建物の状況・床下環境・予算・工期によって最適な選択肢は変わります。
ただし、リノベーションでは「床下断熱」で施工されることが大半です。理由は下記などがあります。
- 既存のお家は基礎断熱に変更するのは難しい。なぜならば、床下の気密を上げるのが難しいためです。
- 床下断熱であれば解体が少なく、工期も短期間、費用も安価になりやすい
- 住みながら工事できることが多い
◎【重要】床下断熱で失敗しないために
床下断熱で失敗しないために...失敗!?と思った方もいるかもしれません。
実は、床下断熱の施工方法や施工技術によっては、十分な断熱効果が得られないケースがあるからです。
よくある理由としては2つ。
断熱材に隙間ができている
実は断熱材を綺麗に隙間なく施工するのは技術が必要な施工のため、施工次第では断熱効果が低下してしまいます。
断熱材が経年劣化で落下している
断熱材を床に添わせて貼り付けているため、断熱材の重みで経年劣化により隙間ができてしまうことも多く、断熱効果が低下する場合がございます。

施工状態によって 熱貫流率が大きく変わっていきます。熱貫流率が高いと、室内の暖気が外に逃げるだけでなく、外気の冷気が室内に侵入しやすくなるのです。こうした施工不良を避けるためにも、実績のある施工業者を選ぶことはとても重要です。
ただ、実は現在は経年劣化しにくく、施工で失敗しにくい床下断熱の施工方法も登場していますので、次回はその最新の施工方法について、詳しくご説明していきます!
◎まずは信頼できるプロに相談を
床下断熱リノベーションは、住まいの快適性を大きく引き上げる有効な方法です。ただし最適な断熱材や施工方法は、住まいの状況によって変わります。
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床下の構造はどうなっているか
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湿気や換気の状態はどうか
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予算はどのくらいか
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どのくらいの工期が取れるか
こうした条件を総合的に見極めるには、実績のある工務店に相談するのが確実です。また、断熱や省エネリフォームは補助制度の対象になる場合があります。ただ、制度ごとに要件や申請手順が細かく決まっているため、「自分の家は対象になるか」「どの工事の組み合わせが有利か」を含めて、早めに信頼できる工務店などに相談しておくと安心です!
セイコーハウジングは、徳島で50年以上、地域の暮らしに寄り添う家づくりを続けてきました。断熱・耐震を大切にした住まいづくりにも多くの実績があり、ありがたいことにたくさんのお客様からご満足の声をいただいております。「まずは話だけ聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。
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【参考データ】
日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター(窓からの熱損失データ)
https://www.kensankyo.org/syoene/qanda/mado/a_9.html
国土交通省「住宅省エネルギー技術講習テキスト」(体感温度と床の冷え)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000103.html
厚生労働省「人口動態統計」(交通事故死亡者数)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html
国土交通省「住宅ストックの断熱性能」(無断熱住宅32%)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000103.html


