元木 康浩 自己紹介へ

「快適な温度環境を実現する、設計力」④昼光利用

こんにちは。

「さぁ、家を建てよう!」と家づくりについて色々と調べ始めると
必ずといっていいほど「パッシブデザイン」という言葉に辿りつくかと思います。

「パッシブデザイン」って何?

 

パッシブデザインを簡単に説明すると、
①断熱 ②日射遮蔽 ③自然風利用 ④昼光利用 ⑤日射熱利用暖房、
これらの5つの要素を建築物にうまく取り入れる、設計技術のことです。

セイコーハウジングでは、

快適でエコな住まいを、この「パッシブデザイン」と「省エネ設備」で作り上げています。

今日はパッシブデザインに必要な要素の1つでもある、「昼光利用」についてご紹介します。

昼光利用とは?

「昼光」と書いて(ちゅうこう)と読みます。
太陽による昼間の光。また、その明るさ。自然光という意味です。

   

昼光利用とは、太陽の光を最大限利用して昼間は電気をつけなくても暮らせる工夫をすることです。

つまり、太陽の光を設計デザインしていくというわけです。

 

例えば、南向きの窓を想像してみてください。

ぽかぽかの太陽の光がふり注ぎ、温かく明るい部屋を簡単に想像できるかと思います。

それでは、北側はどうでしょうか?

 

南向きの部屋に比べると、うす暗いイメージがありませんか?

そんな北側の部屋や建物の奥まで、太陽の光を取り込む仕掛けはどうするのか(採光)、

またどう光を届かせるようにするかがポイントになってきます。

 

 

昼光利用の工夫(一例)

◆吹き抜け 

高い位置に設置した窓から光を落とすことで、光を広範囲に届けることが可能です。

 

◆「下屋+トップライト」

北側の水回りを「下屋+トップライト」にすることで、日中の明るさをキープすることができます。
北側の場合、天窓など上部から光を取り込んでくるのも方法の1つです。

※下屋(げや)…母屋(おもや)から差し出して作られた屋根。また、その下の空間。下屋根。

 

◆半透明の屋内ドアの利用


隣の部屋の光を利用でき、明るさを保ちながら間仕切りができます。

 

まとめ

昼光利用の工夫の仕方は他にもたくさんあります。

例えば、パティオ(中庭・裏庭)を利用して、光を取り込むのもいいかもしれません。

高い位置に窓を設置するのも、前回紹介した自然の風を取り込みんで空気を循環させ、
そして一緒に光も取り込めるという利点があります。

 

このように、快適でエコな住まいを可能にするには、
風の取り込み方、太陽の光を上手く利用した採光、断熱、遮蔽・・・と、
あらゆる角度から考えた総合的な設計力が必要になってきます。

 

 

セイコーハウジングでは、1軒、1軒、その家に最適な設計を実現できるように、
打ち合わせを進めていますので、気になることや心配なことなど何でもお気軽にご相談ください。

 

さて、次回は「日射熱利用」についてお話したいと思います。