「猫がもっとのびのび暮らせる家にしたい」「でも、リノベーションでどのようなことができるのか?」など、猫と暮らす方から、そんなお声をいただくことがあります。
私たちセイコーハウジングでは、これまでも「猫が暮らしやすい家」をテーマに、さまざまな家づくりに携わってきました。今回は、そんな経験を活かした弊社のリノベーション施工事例をご紹介します。

今回ご紹介する築約38年の木造2階建て住宅で暮らすのは、子育てを終えたご夫婦と4匹の猫たち。お子さんが独立し、これからはご夫婦2人と猫たちとの時間を、より安全に、快適に過ごしたいという思いから、今回のリノベーションが始まりました。
猫のための設備をあとから付け足すのではなく、間取りや建具、床材、収納など、家そのものを考える段階から猫との暮らしを考えていく。ご夫婦にとっても、猫たちにとっても、これから先を心地よく過ごせる家になるように。
今回のリノベーションで取り入れた工夫を、ひとつずつご紹介していきます。
◎ 猫も家族。だから、家づくりの最初から一緒に考えました
猫との暮らしというと、「キャットタワーを置く」「爪とぎを用意する」など、住み始めてから猫のためのものを足していくイメージがあるかもしれません。
今回のお宅では、施主様のお話を聞きながら、設備だけではなく、間取りや建具、床材など、家そのものを考える段階から猫たちとの暮らしを意識しました。
【ポイント】
・ご夫婦の生活は、できるだけ1階で完結できるように。
・猫たちが、家の中を自由に行き来できるように。
人にとって暮らしやすいことはもちろん、猫たちにとっても心地よく過ごせることを考えながら、ひとつずつ形にしていきました。
◎ 建具をできるだけなくし、自由に歩き回れる家に
1階は、できるだけ建具を設けず、部屋から部屋へそのまま行き来できる間取りにしました。
猫たちが家の中を自由に歩き回れるように、なるべく行き止まりをつくらないことも意識しています。建具を設けたのは、玄関ホールだけ。外への飛び出しを防ぐため、ここだけはしっかり区切りました。
それ以外はできるだけオープンにし、2階へも自由に上がれるようにしています。猫たちにとっては、家の中全体がいつもの居場所になっています。
◎ あとから好きな場所に増やせるキャットウォーク
キャットウォークは、最初から場所を決めて固定するのではなく、あとから好きな場所に取り付けられるようにしました。壁の中には、ビスがしっかり効く下地をあらかじめ入れています。
実際に暮らし始めてから、「ここに棚をつけたい」「このあたりをよく通るから、ステップを足したい」と思ったときに、施主様ご自身で追加することができます。
猫によって、よく通る場所も落ち着く場所もそれぞれ。住んでみて初めて分かることもあるので、最初からすべてを決めきらず、あとから手を加えられるようにしておきました。

▼キャットウォーク設置後:過去の施工事例より

◎ 滑りにくく、段差のない床
床には、犬や猫との暮らしを考えてつくられた「ベリティスフロアー わんにゃんSmile」を採用しました。
表面は滑りにくい仕上げになっていて、アンモニアなどの汚れにも配慮された床材です。ペット向けの機能を持ちながら、見た目は一般的なフローリングと大きく変わらないので、住まいの雰囲気にも自然になじみます。
また、1階はできるだけ段差をなくし、フラットな床にしました。猫たちが家の中を行き来しやすく、掃除がしやすいのはもちろん、ご夫婦にとっても、これから先ずっと暮らしやすい家になるように考えています。
◎ 猫も人も、窓から外を眺められる暮らし
リノベーションでは、断熱性を高めるために窓を減らすという考え方もあります。
ただ、今回は「猫たちが外を見るのが好き」というお話をうかがっていたため、猫が窓辺に上がって外を眺められるように、窓の高さやまわりのつくりも工夫しています。寝室にも、猫がゆっくり外を眺めながら過ごせる場所をつくりました。

人にとっては光を取り込む窓ですが、猫たちにとっては外の景色を楽しむ大切な場所でもあります。そんな日常の過ごし方まで考えながら、残す窓、変える窓を決めていきました。

◎ 猫専用のトイレと収納スペース
猫用トイレは、あとから置き場所を考えるのではなく、間取りの段階から専用スペースを設けました。

その上には、フードやトイレ用品などをまとめてしまえる、猫用品専用の収納スペースもつくっています。必要なものをトイレの近くにまとめておけるので、毎日のお世話もしやすく、生活空間にも物が出にくくなります。
猫との暮らしでは、猫が過ごす場所だけでなく、こうしたお世話まわりの使いやすさまで考えておくことも、快適に暮らすための大切なポイントです。

◎ 耐震・断熱も、しっかり見直しました
今回のお宅は築約38年。猫たちが暮らしやすい工夫だけでなく、これからも安心して住み続けられるよう、家そのものの性能も見直しました。
断熱は外張り断熱で改修し、冷房・暖房の光熱費は安くなり、夏の暑さや冬の寒さの影響を受けにくい住まいにしています。
猫たちは、人が出かけている間も家の中で過ごします。だからこそ、季節による室温の変化をできるだけ抑え、冷暖房を使ったときも快適な環境を保ちやすくすることは大切です。
耐震についても、築年数を踏まえて改修を行いました。
猫のための設備を整えるだけではなく、ご夫婦も猫たちも、これから先も安心して暮らしていける家にすること。今回のリノベーションでは、そうした住まいの基本的な部分もしっかり整えています。
◎ におい対策について
これまで猫と暮らす家づくりに携わる中で、「家の中のにおいが気になる…」というご相談をいただくこともございました。
そうした場合には、空気清浄機を効果的に置ける場所を考えながら設計したり、アンモニアなどの汚れに強い建材を選んだり、猫用トイレのまわりを掃除しやすい動線にしておくなど、いくつかの方法をご提案しています。

実際に、これまでのお客様からは「猫と暮らしていても、以前よりにおいが気にならなくなった」といった声をいただいています。
また、OMソーラーを導入されたお客様からは、「においが全く気にならなくなった!」といった声をいただいたこともございます。においが気になる場合は、ひとつの方法だけでなく、換気や建材、間取り、空気清浄機などを組み合わせながら、その家に合った方法を考えていくことが大切です。
◎ まとめ
猫との暮らしを考えたリノベーションというと、キャットタワーや爪とぎなど、「あとから足すもの」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
今回のお宅では、間取りや建具、床材、収納、そして耐震・断熱まで、家全体を見直しながら、猫と人が一緒に心地よく暮らせる住まいを考えていきました。
猫のためだけでも、人のためだけでもなく、これからの暮らしに合った家にしていくこと。
子育てを終え、これからは猫たちとの時間をもっとゆっくり楽しみたい。そんな方にとって、今回の事例が家づくりを考えるきっかけになればうれしいです。
「猫も暮らしやすくするには、どんな工夫ができるだろう?」「築年数が経った家でも、性能を上げながらリノベーションできる?」
そんな疑問がある方も、どうぞお気軽にセイコーハウジングまでご相談ください。リノベーションに興味はあるけど...そもそもリノベーションって何から始めればいいの?という方は個別相談制の「リノベーションカフェ」がおすすめです!
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