リノベーションを考えるきっかけは人それぞれですが、結婚、子育て、退職などライフスタイルの変化がきっかけという場合がほとんどです。特に60代前後の方で退職をきっかけに、セカンドライフに向けてリノベーションを考えられる方が多いです。
退職をきっかけに、今の住まいをリノベーション
セイコーハウジングでよくご相談を受けるのは、60代前後の方のリノベーションです。子どもの独立や定年退職などによって住まいの役割や暮らし方が変化し、老後に備えたいというご相談内容です。定年60歳(2025年4月から65歳までの雇用確保が義務)といっても、とても元気ですし、第2の人生を楽しむために、住み慣れた住まいをより快適にリノベーションを考えることは、とても前向きでいいなと思います。
今の60代の方が建てた家は、どんな家か?
≪大きな地震に耐えれるのか?≫
現在60才の方が30才で家を建てたとすると…築30年以上となります。
30年前というと1990年代ですので、新耐震基準で建築されているはずです。
【旧耐震基準】1981年5月31日以前に建築確認申請が行われた建物に適用
【新耐震基準】1981年6月1日以降に建築確認申請が行われた建物に適用
【2000年基準】2000年6月1日以降に建築確認申請が行われた建物(木造)に適用
しかし、新耐震基準の住宅でも、2000年5月以前に建てられた住宅の場合は、倒壊の危険性があるため、耐震診断や必要があれば耐震改修工事を行うことが大切ですので、まずは耐震チェックをする!ということを頭に入れておいてください。
木耐協 ・耐震についての情報は下記をご覧ください。
https://www.mokutaikyo.com/taishin/
≪耐震と同時に、断熱についても確認を≫
足が冷える、お風呂やトイレが寒い?
30年前は「断熱をする」という考えが住宅業界でもまだまだ普及していなかった時代です。床が冷たい、底冷えする、お風呂や脱衣所、トイレが寒という場合は、床や壁、天井などに断熱材が入っていないからです。今では30年前に比べると、建築資材や断熱材そのものの性能レベルが上がっていますので、必要な場所に断熱をすることで「温かな家」を手に入れることが可能です。温度差がない住まいは、そこに暮らす住まい手の健康を守るということにつながりますので、断熱についてもぜひ考えてみてください。
リノベーションするポイントは?
<ポイント①>1Fを暮らしのメインにすること!
◆寝室を1Fに移す
1Fで暮らしの全てができるよう寝室を移し、家事同線も考慮した間取りへ変更します。階段の昇り降りをしなくても生活ができ、老後にも安心です。2Fは帰省してくる子ども達のために置いておくとして、普段の生活を1Fをメインとして考えると、断熱工事も1FだけでOKとなるのでコストを抑えることにもなります。
◆LDKを作る
昭和の家は、キッチン、ダイニング、リビングとそれぞれが独立していましたが、壁をとりはらうことで、広々とした空間を確保しいわゆるLDKを作ります。
◆キッチンの位置を変更
昔はキッチンと言えば壁付けが基本でした。リノベーションを機会に、家族とのコミュニケーションが増える、リビングを見渡せる対面式キッチンを導入される方がほとんどです。
<ポイント②>寒くない、温かい家へ!
◆健康と命を守る
ヒートショックを予防します。ヒートショックは急激な温度変化によって発生し、家の中で起こる死亡事故原因の要因となっています。廊下でもトイレでも寒さを感じない、部屋間の温度差をなくすことが予防に繋がります。
◆廊下、洗面所、脱衣場を断熱をする
断熱がされていない部屋を断熱します。断熱がされていないと家の中でも冬場の気温が8℃程となり非常に寒さを感じます。断熱材を入れることで室温14℃はキープできるようになります。
◆1Fはどの部屋も温かい
寝室を1Fへ移すなど、生活の拠点を1Fに移した場合は、断熱をする箇所も1Fだけで済むので、コストを抑えながら、生活空間を温かくすることが可能です。
◆玄関ホールを仕切る
玄関を入ると、廊下が広がり、2Fへの階段がある間取りが多いのですが、玄関から冷気が入り込まないように、玄関を一つの部屋と考えて仕切ります。そうすることで、冷気をシャットアウトします。
<ポイント③> 老後に安心できる間取り(バリアフリー設計)
◆段差をなくす
15mm程の敷居、浴室と脱衣所、廊下からトイレなど、全てをフラットにします。段差をなくすことで、転倒を防止し、車いすなどもスムーズな利用が可能になります。
◆手摺を付ける
廊下、浴室、トイレなどにも手摺を付けることで、転倒を防止します。
◆和室をフローリングへ
畳に座るという動作が年を重ねる毎にツラくなってくるものです。椅子やソファー、ベッドなど、快適に過ごせる生活スタイルに対応できるよう、フローリングへ変更したいと希望される場合が多いです。
まとめ
退職を機に住み慣れた我が家を改修することで、地震に強い温かく、身体や健康を守れる暮らしが実現できます。まずは、暮らしの悩み、こんな住まいにしたい!などご希望をお聞かせください。快適な住まいを一緒に考えていきましょう!
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耐震・断熱リフォームの住まい心地
●リノベーションで利用できる補助金については、ブログ記事【補助金を活用して、リノベーション!】をご覧ください。
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