元木 康浩 自己紹介へ

新築なのに、実家よりも寒いのはなぜ!?

こんにちは!元木です。
今日はご相談を受けたとあるエピソードをご紹介します。「新築したばかりなのに実家よりも寒いのはなぜでしょうか…」という内容のお話です。

 

新築なのに、実家より寒さを感じるんです!


ご相談者の方は、以前にセイコーハウジングで新築させていただいたお客さまのお子さまでした。ご結婚をされ徳島県内の工務店で新しくお家を建てられたばかりですが、両親が暮らしている実家よりも寒さを感じるというのです。

当初は、弊社では施工プランや打ち合わせ内容などの詳細がわからないため、実際に建てられた工務店へ直接ご相談された方が良いのでは…とアドバイスをさせていただきました。

 

ですが、建てられた工務店へ、寒さの原因や調査、改善策はないかと相談を持ちかけても「建築基準をクリアしているから問題はない」と話を聞き入れてくれないと悩まれている様子でした。

 

せっかく新築された住まいが、想像とは違い、こんなはずでは…と悩まれている姿は、同じ建築に携わる者として、とても残念な想いでした。

 

建築基準クリアしているのに、寒い!その原因は!?

 

「新築で寒さを感じるのは、なぜだろう?」と私も不思議に思い、また以前にご実家を新築させていただいたお客さまのお子さまということもあって、一度お家を見せていただくことになりました。

 

家の状態を調べてみると、断熱材もペアガラスも採用され、確かに建築基準は満たされいました。
しかし、その「建築基準」というのが実は問題だったのです。

 

省エネ基準は、今から 41 年前の 1980 年に初めて設けられ、その後段階的に強化されて 1992年「新省エネ基準」。1999年の改正で「次世代省エネルギー基準(平成11年基準)」と呼ばれる大幅な見直しがありました。東日本大震災後の 2013 年には、新たな基準として「改正省エネルギー基準(平成25年基準)」が導入されいます。

 

しかし、省エネ基準は法的に義務化されておらず、努力義務とされています。

つまり、1992年程度の断熱でも違法ではありません。長期優良住宅でない住宅の80%以上が「次世代省エネルギー基準」すら満たしていない現状です。

 

建築技術や建築用資材や設備はこの 20 年の間でもどんどん進化し続け、断熱性能に優れたものが沢山開発され、環境に優しく省エネが推奨されている令和の時代に、20 年前の基準さえも満たしていない…ではどうかなと私は思うのです。

 

詳しくは、また別のブログで建築基準にスポットをあててご紹介しますね。

 

寒さを解消!あたたかい住まいへリフォームを

断熱性能をUPさせる!

やはり温かい住まいにするには、断熱性能をよくするのことが必須です。

 

断熱性能が低い⇒断熱強化を実施。
セイコーハウジングが採用してる断熱レベルに引き上げるために、床と天井に断熱材を補充することにしました。

今回採用したのは、パーフェクトバリアというとてもエコな断熱材です。

「パーフェクトバリア」の断熱材については下記をご覧ください。
https://www.eco-inc.co.jp/natural-material/2007/02/post_176.php

 

この断熱材ははペットボトルをリサイクルした再生ポリエステル繊維100%で作られていて、飲み物を入れるペットボトルと同様に安全な素材です。 ホルムアルデヒドを放出する接着剤も、一切使用していません。

床下断熱を施工した様子。リフォーム後の写真です。

 

 

しかし、床下の断熱リフォームはとても大変な作業です。
床下に職人さんがもぐり込み、断熱材を補強していくため、時間も動力が必要になります。やはり建てる時に、断熱をしっかりとしておくこと!の重要性を改めて実感しました。

 

 

 

浴室まわりもしっかりと断熱を!

 

お家を調査してみると、床下の断熱以外にも寒さの原因が「浴室」にあることも判明したのです。

 

なんと浴室の基礎断熱がされていなかったのです。
冷たい外気が浴室へ入り込むためリビングや部屋の断熱を強化しても、浴室から寒さが入ってくるわけです。

ユニットバスの床下の正しい断熱方法は基礎断熱です。
ユニットバスまわりの基礎の立ち上がりに断熱材を使用します。ユニットバスを外気から守るように床下から囲う方法です。

「浴室が寒い」という場合には、ユニットバス床下が他の基礎空間につながっているのです。

だから、床下の冷たい空気が浴室に入ってきて、寒い浴室になるのです。どうしてこのような事になってしまうかというと、浴室に基礎断熱が欠かせないことを知らいない…ということだと思います。

 

↑浴室人通口施工前の様子。開放状態のままで、ここから外気が入り込んできます。

 

施工が完了した様子。通口を塞ぎ、外気をシャットアウト!

 

 

もし、浴室が寒いと感じるなら、
浴室まわりの床下や外壁にも断熱対策がとられているかどうかも、確認してみることをオススメします。
今回は、ユニットバス回りに必要な基礎断熱をできる限りやり直して、浴室の寒さは改善されました。

 

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ご予約お待ちしております。

 

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https://www.seikohousing.co.jp/

 

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